ハイトーンカラーの定着や、パーマとストレートの繰り返し。
現代のお客様の髪は、ひと昔前とは比べ物にならないほどダメージ履歴が複雑化していますよね。
「従来のシステムトリートメントやプレックス系だけでは、どうしても質感が追いつかない...」
日々のサロンワークで、そんな歯がゆさを感じていませんか?
多様化するダメージには、プロの確かな「目利き」と、それに合わせた「細分化されたケア」が不可欠です。
今回ご紹介するのは、サンコールからリリースされる「FEROUE MoL(フェルエ モル)」シリーズ。
単なる流行りではなく、サロンでの“処理剤のあり方”を再定義するこのアイテム。
それぞれの製品の特長から、明日からすぐにお店で使える具体的なメニュー展開まで、サンコールのカタログ資料をもとに詳しく紐解いていきます。
注目すべき基盤技術「ファイバーリンクシステム」
フェルエ モルが他の処理剤と一線を画しているのは、多角的な毛髪補修に着目した「ファイバーリンクシステム」を採用している点です。
以下の3つの成分が、それぞれ異なる役割で髪のベースを整えます。
- エラプレックス(ELLAPLEX®):ブリーチやストレートなどの深刻なケミカルダメージを内側から補修。弱った髪の強度をしっかりと高め、芯のある髪へ導きます。
- ファイバーブリッジ(FiberBridge):毛髪内部のケラチンタンパク質に吸着して補修。髪の繊維質にアプローチし、ハリ・コシ感のある仕上がりに。
- アミノコンポジット18+(AminoComposite18+):ダメージホールを的確に埋める成分。アミノ酸が髪の隅々にまで入り込み、細部からダメージを補修します。
この3本柱をベースに、さらに目的別の特化成分を配合したのが、フェルエ モルの全7アイテムです。
さっそく、各アイテムの「個性」と「特長」を詳しく見ていきましょう。
【全7アイテム徹底解説】各製品の特長と適正プロセス
お客様の髪の状態や施術メニューに合わせて、必要なアイテムをピックアップして使用する設計になっています。
ケラスト - Kerast -(前処理)
| 目的 | カラーやウェーブの持続・ハリコシ付与 |
| pH | 6.3 |
| 特長と働き | 圧縮された分子形状の小さいケラチンが毛髪内部に浸透。
その後、水に反応して分子形状が変化することで、髪の内部に定着して流出しにくくなります。 髪本来のハリ・コシ感を与え、カラーやパーマの持続性を飛躍的に高めるオールマイティな補修ミストです。 |
| フォーカス成分 | リアクションケラチンPPT |
| 活用シーン | カラー、カール、ストレートすべての前処理として活躍します。 |
ハイドロフィクサー - Hydro Fixer -(前処理)
| 目的 | うるおい補給・内部補修・うねり抑制 |
| 特長と働き | ダメージ毛にしっかりとうるおいを与えながら浸透・吸着。 話題の補修成分「トステア」が毛髪内部を補修してうねりをおさえます。 毛先までうるおいたっぷりの、しなやかな質感に仕上げたい時に必須のアイテムです。 |
| フォーカス成分 | カチオン化コラーゲンPPT、トステア |
| 活用シーン | ケラストと同様、すべてのメニューの前処理に最適です。 パサつきが気になる部分へのアプローチに効果を発揮します。 |
ヘミング - Heming -(中間・後処理)
| 目的 | 褪色抑制・毛髪内部の補強 |
| pH | 7.0 |
| 特長と働き | 毛髪保護成分「ヘマチン」をハイライトしたアイテム。カラーの後処理に使うことで、酸化発色を促し未発色部分をケア、美しい色味をキープします。 また、カールやストレートの中間処理に用いると、結合しきれなかったS - S結合をカバーリング作用で補強し、デザインの持ちを良くします。 |
| フォーカス成分 | ヘマチン |
| 活用シーン | カラーの後処理、カール・ストレートの中間処理としてピンポイントに組み込みます。 |
デオバッファー - Deobuffer -(中間処理)
| 目的 | ニオイケア・バッファーリンス |
| pH | 3.3 |
| 特長と働き | パーマ後の髪の内部に残留する「硫化水素」や「メルカプタン」といった不快なニオイの元を、チャ乾留液がしっかりとマスキング。 施術中の気になるニオイを効果的におさえます。 pH3.3という酸度で、アルカリに傾いた髪を引き締める役割も担います。 |
| フォーカス成分 | チャ乾留液 |
| 活用シーン | カール・ストレート時の、1液お流し後(中間水洗時)のニオイケアとして使用します。 |
プロトプラス - Protplus -(後処理)
| 目的 | 残留オキシの除去 |
| pH | 6.6 |
| 特長と働き | 毛髪内部に浸透し、カラーやブリーチ後のダメージ要因となる「残留オキシ(過酸化水素)」を酵素の力で分解・除去します。 これを怠ると後々のカラー褪色やパサつきに直結するため、デザインカラーを推しているサロンには不可欠な処理剤です。 |
| フォーカス成分 | カタラーゼ |
| 活用シーン | カラー、ブリーチの後処理(シャンプー時・シャンプー前)に使用します。 |
カラーエンドケア - Color Endcare -(後処理)
| 目的 | 残留アルカリのキャンセル |
| pH | 5.0 |
| 特長と働き | クエン酸とレブリン酸が毛髪内部に浸透し、カラー剤による残留アルカリを効果的にキャンセルします。 キューティクルを引き締め、施術後の不自然な褪色やダメージの進行を食い止めます。 |
| フォーカス成分 | クエン酸、レブリン酸 |
| 活用シーン | カラー、ブリーチの後処理として、プロトプラスと組み合わせて(または単体で)使用し、完全に髪をリセットします。 |
ケアパック - Care Pack -(後処理・質感向上)
| 目的 | 内部補修・質感向上(1stepトリートメント) |
| pH | 5.0 |
| 特長と働き | 施術によってダメージを受けた髪の内側をしっかり補修し、髪全体をコーティング。 しっとりとなめらかな、思わず触りたくなる質感に仕上げます。 ファイバーリンクシステムの3成分に加え、熱に反応するγ-ドコサラクトンも配合。 |
| フォーカス成分 | レブリン酸、γ - ドコサラクトン、CMC成分など |
| 活用シーン | 全メニューの最後、お仕上げのトリートメントとして使用します。 ホームケアサイズも展開されています。 |
いますぐ実践!フェルエ モルを使ったメニュープラン
アイテムの特性を理解したところで、サロンワークの価値を一段引き上げる具体的なアクションプランを提案します。
カラープロセス
- 施術によるダメージの軽減・補修
- 発色のサポート
- 褪色をおさえる
- 残留物のケア
- 仕上がりの質感向上
ブリーチプロセス
- 施術によるダメージの軽減・補修
- 発色サポート
- 褪色をおさえる
- 残留物のケア
- 仕上がりの質感向上
カール / ストレートプロセス
- 施術によるダメージの軽減・補修
- 毛髪内部の補強
- デザインの持続性
- ニオイのケア
- 仕上がりの質感向上
通常のメニューを「髪質補整メニュー」に
- 施術によるダメージの軽減・補修
- デザインの持続性
- 仕上がりの質感向上
-
髪質補整メニューの打ち出し
プロだからこそ見抜けるダメージの違い。
それに細かく応えることができるサンコール フェルエ モルは、スタイリングの仕上がりだけでなく、美容師としてのあなたの信頼度をダイレクトに高めてくれる武器になります。
まずは自サロンで一番多い悩みに直結するアイテムから、ぜひ現場のプロセスに組み込んでみてください。
お客様自身が実感する「仕上がりの違い」に、驚くはずです。