サロン様の売上向上と高付加価値メニューの提供に貢献する、ホーユーの新ブランド「INFINIAL(インフィニアル)」が2026年1月14日(水)にサロン発売されます。
インフィニアルは、「ナノ透明感エフェクト」という唯一の新テクノロジーにより、“色”と“質感”を同時に叶えることをコンセプトとしています。
濃く美しい発色、光に透ける質感、柔らかな感触をワンプロセスで実現し、次世代のサロンカラーの可能性を広げます。
本記事では、この革新的なシステムカラーの全貌を、技術的な視点から詳細にご紹介します。
高まる「ブリーチなし透明感カラー」へのニーズ
近年のヘアカラー市場では、高付加価値カラーの普及とともに、透明感カラーが定番ワードとして定着しています。
ブリーチブームの派生として、ブリーチなし(ダブル)カラーがトレンド化しているのが大きな特徴です。
エンドユーザーの動向と期待値
エンドユーザーの調査結果からは、現在のカラーニーズがより洗練されていることが分かります。
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ブリーチ実施率と明度傾向
20代・30代ともに、現在ブリーチを行っている方は約10%にとどまります。
一方で、以前はブリーチをしていたが現在はしていない休止層が30 〜 40%に上ります。
現在の明度は、50%以上が8Lv 〜 12Lvを選択しており、落ち着き(中明度)と透明感の両方を求めるニーズが明確です。
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中明度領域の必須要件
特に中明度領域において、メラニンが持つ赤味を消せることは必須レベルとされており、これに加えて透明感が強く求められています。
エンドユーザーは、ブリーチなしのワンプロセスで、ブリーチオンカラーのような透明感カラーを楽しみたいというニーズを強く持っています。
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ヘアカラーへの期待値(質感含む)
ヘアカラー後の期待値として、ダメージ抑制・ツヤ・色持ちがTOP3に挙げられ、手触りの良さも上位です。
具体的には、「色味に透明感がある」(42.6%)、「希望色やデザインが叶えられる」(38.9%)に加え、「ツヤが出る」(27.8%)、「手触りがさらさら」(25.9%)といった、質感に対する高い期待が寄せられています。
2. INFINIALが目指すポジショニング
インフィニアルは、こうした「ブリーチなし(ダメージレス)で透明感を叶える」というエンドユーザーのニーズに応えるため、従来のヘアカラーにはない価値創造を目指します。
ヘアカラーの本質的価値(色)と機能的価値(質感)を兼ね備えた製品として、サロン様のカラー提案の幅を広げ、客単価アップに貢献します。
ターゲットは、ダメージレスな透明感カラーを短時間で実現したいトレンドサロン、特に中高価格帯のトレンド志向サロンです。
ナノ透明感エフェクトの深層
インフィニアルの根幹をなすのが、「色」と「質感」を同時に叶える新テクノロジー「ナノ透明感エフェクト」です。
これは「リングゾーンテクノロジー」と「ブリリアンステクノロジー」の二つの技術から構成されています。
色を叶える:リングゾーンテクノロジー
日本人の毛髪特性に着目し、高明度かつ高発色を実現するホーユー独自の処方です。
日本人の毛髪特性と「リングゾーン」の発見
- 日本人の毛髪メラニン顆粒は、欧米人と比較して大きく、毛髪の外周部(キューティクル側)に密集して存在するという特徴があります。
- ホーユーはこのメラニン顆粒が多く存在する領域を「リングゾーン」、密集したメラニン顆粒群を「ヘビーメラニン」と定義しました。
- 日本人の毛髪で幅広い髪色を表現するには、このリングゾーンのヘビーメラニンを分解し、色を定着させることが不可欠です。
色を叶えるリングゾーンテクノロジー
金属イオン除去とホーユー独自のライトナー処方で、リングゾーンの色表現を最大化します。
質感を叶える:ブリリアンステクノロジー
毛髪保護成分「シスチン」に着目し、煌めく髪色とツヤを実現する技術です。
メラニンの欠損によって「メラニンホール」と呼ばれる空洞が生じ、ツヤや透明感の低下を引き起こします。
ホーユーは毛髪の主要成分である「シスチン」に着目し、ヘアカラーに配合。
シスチンが髪内部に浸透し、メラニンホールに定着することで光の拡散を抑え、濁りのない煌めく髪色を実現します。
1.シスチンの安定配合技術
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シスチンの特性:シスチンは毛髪の主要なアミノ酸ですが、アルカリ条件下では溶解するという性質があります。
従来の2剤式カラーでは、シスチンが分解・変色・変臭するため、安定配合は困難でした。 -
技術的ブレイクスルー:ホーユーは、3剤式のパウダー技術を持つからこそ実現できた、シスチンをヘアカラーに安定配合する技術を確立しました(特許出願中)。
シスチンは3剤 CTパウダーとして配合されます。
2.シスチンの定着と質感効果
アルカリ性の1剤と2剤、そして3剤(シスチン配合)を混合して塗布することで、溶けたシスチンが毛髪内部、特にブリーチによって生じた「メラニンホール」に浸透します。
- 4剤 CTフォームによる定着:ヘアカラー後に弱酸性の4剤 CTフォーム(処理剤)を塗布することで、残留アルカリを除去し、pHコントロール(アルカリ回避)を行うとともに、シスチンを析出・定着させます。
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ツヤ・透明感の向上:シスチンがメラニンホールに定着することで、毛髪内部での光の乱反射が減り、ツヤは110%に、透明感は116%にUPします。
これにより、濃く発色しながらも光に透ける質感が生まれます。 -
ダメージ抑制と手触り:4剤 CTフォームには、指通り性の高いケア効果を与える2種のPPT(ハイドロマジック®、ヒートアクティブ®)が配合されています。
シスチン定着と相まって、従来の2剤式カラーを超える173%の指通り性を実現します。
また、引張強度などのダメージレベルは、従来の2剤式カラーと同程度に抑えられています。
透明感の育成
インフィニアルは、褪色してもキレイなベージュ(ブライトベージュベース)に色抜けしていくため、次回のヘアカラーがしやすいベースを形成します。
また、インフィニアルを繰り返し使用することで、従来のカラーでは到達できなかった「異次元の透明感」へと髪色を育成することが可能です。
業界初の4剤式システムとその構成
インフィニアルは、無限を意味する「INFINITY」からの造語であり、限りない可能性と革新性を表現しています。
その最大の特徴は、高付加価値に特化した業界初の4剤式システムカラーである点です。
ラインナップ
1剤(28SKU)
- 中 ~ 高明度領域において、ワンプロセスで色濃く、透明感のある仕上がりを実現します。
- つややかでしっとりとした仕上がりと、柔らかな指通りを叶えます。
- 高発色で深みのあるベーシックライン7色調とバリエーションを増やすクリエイティブライン3アイテム、ホワイトライナー・ホワイトクリア2アイテムをラインナップ。
各色調のイメージ
美しい発色を叶えるディープシンフォニー処方
この技術により、インフィニアルは従来品に比べ色ムラを47%改善する効果を示します。
キュアレーションシステム
髪への負担をおさえながら、継続的な「透明感カラー」の提案が可能に。
リフト力(アルカリ)の異なる薬剤による髪へのダメージを考慮し、メイドに応じて毛髪保護成分の配合量を最適化しました。
透明感の育成
インフィニアルは、褪色してもキレイなベージュ(ブライトベージュベース)に色抜けしていくため、次回のヘアカラーがしやすいベースを形成します。
また、インフィニアルを繰り返し使用することで、従来のカラーでは到達できなかった「異次元の透明感」へと髪色を育成することが可能です。
2剤 CAオキサイド(6%・2%)
1剤とCTパウダーの性能を最大限に引き出すために設計された2剤。
髪のコンディションに左右されず、安定した発色を実現します。
2剤 CAオキサイドの「メタルプロテクト処方」
不染まりや発泡の原因となる金属イオンを不活化させるため、2剤中には従来の約32倍もの金属封鎖剤(ヒドロキシエタンジホスホン酸液、ヒドロキシエタンジホスホン酸4Na液)が配合されています。
これにより、発色安定化効果が従来比約360%にUPし、金属イオンによる発泡を最大98%抑制します。
3剤 CTパウダー(酸化助剤)
メラニン色素の均一分解をサポートし、発症と透明感を高める業界初のCTパウダー(3剤)です。
※酸化助剤の有効成分として過炭酸ナトリウムと毛髪保護成分としてシスチンを配合。
4剤 CTフォーム(処理剤)
残留アルカリを除去し、染料やシスチンを定着させて、色と質感を完成させます。
施術工程
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カウンセリング & 使用薬剤とテクニックの決定
お客様のイメージする仕上がりにするため、髪質、毛髪状態、頭皮状態等、確認します。
カウンセリングの結果に基づき、使用薬剤とテクニックを決定します。 -
セクショニング
早く正確な塗布のために、髪を4つのセクションに分けます。 -
薬剤調合
総量(1剤 + 2剤) + CTパウダー(3剤)
※(1剤 + 2剤) + CTパウダー = (1:2):10% -
薬剤塗布 & 放置
セクションごとに塗布し、20 ~ 30分自然放置します。 -
カラーチェック
トップやネープ等、数ヶ所から毛束を取り出し、薬剤をコットン等でふき取りチェックします。 -
CTフォーム(4剤)
乳化後、しっかりとプレーンリンスを行い、CTフォームを塗布します。
※CTフォーム塗布後、3 ~ 5分放置するとより効果が高まります。 -
シャンプー & トリートメント
CTフォームを流した後、シャンプーを行い、コンディションと色餅を良くsるうためにトリートメントを塗布します。 -
仕上げ
ご希望のスタイルにスタイリングします。
毛髪の状態や求める仕上がりに応じた塗布手順
応用編
クリエイティブラインを活用したテクニック
希望色にクリエイティブラインを活用することで、希望色を変化させ絶妙なニュアンスを表現します。
「GRAY」 「NAVY」 「VIOLET」で彩度を高くする
クリエイティブラインの「GRAY」 「NAVY」 「VIOLET」は寒色系・暖色系の彩度をさらに高くし、色みを強調することができます。
ミックス量を多くすることで、クリエイティブラインの色調に傾き、色みが強調されますが明度も下がりやすくなります。
■高い染毛力のため、仕上がり明度が暗く見える場合があります。
■このカラーガイドは、30分放置で染めたときの標準色です。
■実際の色とは多少異なります。
トーンダウン表
現在の明度から、希望の明度にトーンダウンする際の染料濃度の目安です。
※髪質、希望色調、ダメージ等により多少の誤差が生じる場合があります。
※必要に応じて薬剤や放置時間を調整してください。
アンダーレベルによる色調の見え方
既染部に使用する際に必要な染料濃度イメージの参考にしてください。
インフィニアル各色番号の染料濃度イメージ
希望色だけでも根元から毛先まで均一感のある仕上がりを叶えます。
また、アンダーレベルが明るい場合でも色調のブレが少なく、イメージ通りの仕上がりへ導きます。
色調の特長を理解し、毛髪の状態に合わせて仕上がりイメージの参考にしてください。
■高い染毛力のため、仕上がり明度が暗く見える場合があります。
■このカラーガイドは、30分放置で染めたときの標準色です。
■実際の色とは多少異なります。
■高い染毛力のため、仕上がり明度が暗く見える場合があります。
■このカラーガイドは、30分放置で染めたときの標準色です。
■実際の色とは多少異なります。
色調を薄めたい場合< WHITE LT / WHITE CLの活用方法 >
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WHITE LT
アンダートーンの黄味を抑えながらリフトすることで、黒髪を15レベルに明るくするだけでなく、コントロールしやすいベースに整えます。
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WHITE CL
アンモニアフリー処方。
希望色にホワイトクリアを活用することで、アンダートーンの黄味を抑えながら色を薄めることができます。
■高い染毛力のため、仕上がり明度が暗く見える場合があります。
■このカラーガイドは、30分放置で染めたときの標準色です。
■実際の色とは多少異なります。
■高い染毛力のため、仕上がり明度が暗く見える場合があります。
■このカラーガイドは、30分放置で染めたときの標準色です。
■実際の色とは多少異なります。
次なる美しさを創造するパートナー
インフィニアルは、今日の美しさをできるだけ永くつづけ、次のカラーさえも美しく繋いでいくための革新的な製品です。
この4剤式システムカラーと「ナノ透明感エフェクト」テクノロジーが、サロン様の高付加価値メニューの核となり、お客様に感動と新たな美しさをお届けすることを期待しております。