大人世代のお客さまを担当していると、「根元やトップはふんわり見せたい。でも毛先はパサつかず、まとまりもほしい」という相談を受けることはありませんか?
ボリュームを重視して軽さだけを求めると、カラーやパーマを重ねた部分のざらつきが残る。
一方、しっとり感を優先すると、細くなった髪では重さが気になることもあります。
さらに近年は、白髪を暗く染めて隠すだけでなく、白髪ぼかしやハイライト、明るめのカラーでデザインを楽しむ選択肢が広がりました。
大人髪への提案では、年齢に伴うボリュームの変化と、施術履歴によるダメージを別々に考えにくくなっています。
そこで中野製薬 ラデュラに加わったのが、「ダメージケアシリーズ ラメラ」です。
毛髪へハリコシを与えるラデュラの考え方を軸に、カラーやパーマなどで傷んだ髪へ、CMC補修・脂質補給・Bond - Fix Complexの3方向からアプローチ。
ホームケア2品と、サロン用3ステップトリートメントを組み合わせて提案できます。
この記事では、ラデュラ ラメラの特徴、各商品の役割、サロンでの使い方、ベーシックケアとの違いを解説します。
なぜ大人髪は「ボリューム」と「ダメージ」を一緒に考える必要がある?
大人女性の髪悩みは、ひとつとは限りません。
年齢とともに髪の太さが変化すれば、ハリコシやボリュームの見え方にも影響します。
そこへヘアカラーやパーマによるダメージが重なると、毛先のパサつき、広がり、まとまりにくさ、指通りの悪化などが同時に現れやすくなります。
特に美容師目線で押さえたいのが、近年の大人世代のカラーデザインです。
暗めのグレイカラーを繰り返すだけでなく、白髪を活かすハイライトや明るめのカラーを選ぶ方が増えると、ボリューム不足に配慮しながら、明るくした部分の手触りも整える必要があります。
つまり、単純に「ふんわり」か「しっとり」かを選ぶだけでは足りないケースがあるということです。
ラデュラ ラメラが目指すのは、髪へハリコシを与えながら、つるんとまとまり、ほどけるような指通りへ導くこと。
大人髪に必要なボリューム感とダメージケアの両立に着目しています。
ダメージを受けた髪で着目したい「CMC」と「脂質」
毛髪がダメージを受けると、表面のキューティクルだけでなく、キューティクル同士やコルテックス同士をつなぐCMC(細胞膜複合体)も影響を受けます。
CMCは、毛髪内部で細胞同士をつなぐ接着剤のような役割を担う部分です。
CMCが傷ついて脂質が流出すると、パサつきや広がりにつながります。
そこでラデュラ ラメラは、次の3つを組み合わせています。
- 乱れたCMCを補修して、毛髪環境を整える
- 失われた脂質を補い、うるおいとツヤを与える
- Bond - Fix Complexで毛髪を補修し、ハリコシを与える
「内部だけ」 「表面だけ」と単純に分けるのではなく、髪の状態を複数の角度から整える設計がポイントです。
ラデュラ ラメアを支える3つのポイント
1. Bond - Fix Complex|シャンプーとリペアメントの連携でハリコシを付与
Bond - Fix Complexは、シャンプーに配合されたBond成分と、リペアメントに配合されたFix成分が毛髪上で複合体を形成する仕組みです。
| 役割 | 成分 | 配合アイテム |
| Bond成分 | ポリアスパラギン酸Na(ハリコシ成分) | ラメラ シャンプー |
| Fix成分 | ヒドロキシプロピルトリモニウム加水分解ケラチン(ハリコシ成分) | ラメラ リペアメント |
シャンプーだけ、リペアメントだけで完結する考え方ではなく、洗浄から仕上げまでをひとつのケアとして設計しているのが特徴です。
両成分が毛髪上で網目状に絡み合ってBond - Fix Complexを形成し、毛髪を補修して、洗うたびに毛髪強化を促します。
2. CMC補修|ナノカプセルCMCと加水分解ケラチンを配合
ラデュラ ラメラ シャンプーとリペアメントには、毛髪補修成分として加水分解ケラチン(カシミヤヤギ)が配合されています。
さらに、ナノカプセルCMCを組み合わせ、ダメージを受けたCMCを補修してうるおいを保ちます。
ナノカプセルCMCには、セラミドNG・セラミドNP・セラミドAPなどの保湿成分が含まれています。
髪のざらつきや引っ掛かりが気になるとき、表面の滑りだけでなく、ダメージによって乱れた毛髪環境へ着目している点が特徴です。
ただし、補修は傷んだ髪を生物学的に元の状態へ戻すことではありません。
毛髪補修成分によって手触りやまとまりを整え、日々扱いやすい状態へ導く化粧品として捉えましょう。
3. 脂質補給|スクワラン・ラノリン・ホホバ種子油でうるおいとツヤを与える
ラメラ リペアメントには、保湿成分としてスクワラン、ラノリン、ホホバ種子油が配合されています。
ダメージによって失われた脂質を補い、うるおいとツヤを与える役割です。
脂質補給というと重い仕上がりを想像するかもしれませんが、ラデュラ ラメラが目指すのは、髪1本1本がしなやかにまとまり、さらさらと指が通る質感。
ボリュームを押さえ込むのではなく、ハリコシを与える設計と組み合わせています。
ホームケア2品の特徴・容量・価格
ラデュラ ラメラ シャンプー|からまりを抑えてつるんと洗う
細かい泡で髪をからませにくく洗い、つるんとした洗い上がりへ導くダメージ毛用シャンプーです。
Bond成分のポリアスパラギン酸Naと、毛髪補修成分の加水分解ケラチン(カシミヤヤギ)を配合。
次に使うラメラ リペアメントのFix成分と組み合わせることで、Bond - Fix Complexを形成します。
香りは、爽やかな透明感と凛とした強さを感じさせる「アーバンフローラル」です。
| 容量 | 参考価格 |
| 500mL | 4,620円(税込) |
| 1,500mL | 9,020円(税込) |
ラデュラ ラメラ リペアメント|つるんとまとまり、ほどける指通りへ
ダメージによるざらつきや引っ掛かりを整え、つるんとまとまりながら、ほどけるような指通りへ導くヘアトリートメントです。
Fix成分のヒドロキシプロピルトリモニウム加水分解ケラチンに加え、CMC補修に着目した成分と、スクワラン・ラノリン・ホホバ種子油の3つの保湿成分を配合しています。
香りは、キレのある爽やかさと力強い深みが重なる「アロマティックウッディ」です。
| 容量 | 参考価格 |
| 500g | 6,600円(税込) |
| 1,500g | 12,100円(税込) |
シャンプーとリペアメントは香りが同じではありません。
洗う工程ではアーバンフローラル、仕上げの工程ではアロマティックウッディと、香りの変化も含めた設計です。
3ステップのサロンメニュートリートメント
サロンケアは、「ラメラ プライマー1」 「ラメラ インナーリペア2」 「ラメラ シールド3」の3品を順番に重ねるシステムです。
各ステップの間では洗い流さず、3剤を塗布した後にまとめてすすぎます。
放置時間を必要としないため、複雑な工程を増やしにくいメニュートリートメントとして組み込みやすい設計です。
STEP1|ラデュラ ラメラ プライマー1
| 項目 | 内容 |
| 役割 | ダメージ部分へ補修成分を浸透させ、毛髪を補修する |
| 容量 | 1,500mL |
| 標準使用量 | ミディアムで12mL |
シャンプー後、しっかりタオルドライしてから、ヘア全体へムラなく塗布してよくなじませます。
プライマー 1にはBond成分も配合されており、ダメージ部分を補修すると同時に、後のステップにつなげます。
塗布後は洗い流さず、そのままインナーリペア 2へ進みます。
STEP2|ラデュラ ラメラ インナーリペア2
| 項目 | 内容 |
| 役割 | ダメージによって流出した脂質を毛髪へ補給する |
| 容量 | 1,500g |
| 標準使用量 | ミディアムで12g |
プライマー1をなじませた後、毛先などダメージが気になる部分を中心に塗布します。
ここが脂質補給を担うステップです。
ダメージ部分へ必要な量を行き渡らせ、洗い流さずにシールド3を重ねます。
STEP3|ラデュラ ラメラ シールド3
| 項目 | 内容 |
| 役割 | 毛髪表面をコートし、トリートメントの持続力を高める |
| 容量 | 1,500g |
| 標準使用量 | ミディアムで12g |
インナーリペア2の後、ヘア全体へムラなく塗布し、よくなじませます。
シールド3のFix成分が毛髪上のBond成分と相互作用し、Bond - Fix Complexを形成。
毛髪表面をコートして、3ステップで与えた補修成分や脂質を仕上げます。
最後にお湯で十分にすすいでください。
3ステップの流れを一覧で確認
| 順番 | 商品 | 主な目的 | 塗布の中心 | 中間水洗 |
| 1 | ラメラ プライマー 1 | 補修成分を届け、毛髪を補修 | ヘア全体 | なし |
| 2 | ラメラ インナーリペア 2 | 脂質を補給 | 毛先などのダメージ部分 | なし |
| 3 | ラメラ シールド 3 | 表面をコートし、持続力を高める | ヘア全体 | 塗布後にまとめてすすぐ |
工程自体はシンプルですが、3剤を同じように塗るのではなく、プライマーとシールドは全体へ、インナーリペアはダメージ部分を中心に塗布する点がポイントです。
美容師・理容師目線で見る、検討しやすい髪の状態
ラデュラ ラメラは、次のような複合的な悩みがある場合に選択肢になりやすいシリーズです。
- 髪の細さやハリコシ不足が気になる一方、毛先にはカラー履歴がある
- 白髪ぼかしやハイライトで明るさを楽しみたいが、パサつきや広がりも気になる
- パーマによる動きを活かしながら、引っ掛かりやざらつきを整えたい
- しっとり重く仕上げるより、軽やかなまとまりと指通りを求めている
- サロンケアとホームケアを同じ考え方でつなげたい
一方で、「ダメージ毛用」という表示だけで一律に選ぶのではなく、髪の太さ、ダメージレベル、希望するボリューム、仕上がりの重さをカウンセリングで確認することが大切です。
極端にやわらかさを優先したい硬毛や、頭皮悩みを中心にケアしたいケースでは、ベーシックケアのスムース・スキャルプや、集中補修用のディープメンテナンスなども含めて検討すると、役割を整理しやすくなります。
ベーシックケアとダメージケアの違い
ラデュラには、「ベーシックケア」と「ダメージケア」の2つのシリーズがあります。
どちらもハリコシを与えてボリュームのある髪へ導く考え方を持っていますが、優先する悩みとラインナップが異なります。
| 比較項目 | ベーシックケア | ダメージケア |
| 主な対象 | 髪のボリュームが気になる大人女性 | ボリューム不足に加え、髪のダメージも気になる大人女性 |
| 選び方の軸 | 髪質・頭皮状態・仕上がり | カラーやパーマなどによるダメージと、ハリコシ・指通り |
| シャンプー | ライト、スムース、スキャルプ | ラメラ |
| リペアメント | ライト、スムース、スキャルプ | ラメラ |
| サロンメニュー | ヘッドスパを中心に構成 | 3ステップのメニュートリートメント |
| 仕上がりの方向 | ふんわり、なめらか、頭皮ケアなど悩み別 | つるんとしたまとまり、ほどける指通り、ハリコシ |
ベーシックケアを検討しやすいケース
- ダメージよりも、軟毛・硬毛など髪質に合わせた仕上がりを優先したい
- ライトとスムースから質感を選びたい
- フケ・かゆみ、皮脂、頭皮のうるおいなど、頭皮悩みを中心に考えたい
- ボリューム不足は気になるが、カラーやパーマによる傷みは強くない
ダメージケアを検討しやすいケース
- ハリコシ不足と、パサつき・広がり・引っ掛かりが重なっている
- 白髪ぼかし、ハイライト、明るめのカラーなどの施術履歴がある
- CMC補修と脂質補給まで含めてケアしたい
- 3ステップのサロントリートメントとホームケアを連動させたい
つまり、ベーシックケアは髪質や頭皮状態に合わせて選び分けやすいシリーズ、ダメージケアはボリューム不足と施術ダメージの両方へ着目したシリーズです。
ラデュラ ラメラの使い方
ホームケアの基本手順
- 髪と頭皮をお湯で十分に予洗いする
- ラメラ シャンプーを髪全体へ行き渡らせ、泡立てて洗う
- お湯で十分にすすぐ
- ラメラ リペアメントを中間から毛先を中心になじませる
- 根元のボリューム感を重視する場合は、頭皮付近へつけすぎないよう調整する
- お湯で十分にすすぐ
シャンプーとリペアメントの連携をBond - Fix Complexとして設計しています。
シリーズの特徴を活かすなら、基本は2品を組み合わせて使う考え方が分かりやすいでしょう。
使用量は髪の長さだけでなく、毛量やダメージ状態でも変わります。
最初から多量につけるのではなく、手のひらへ広げ、必要な部分へ均一になじませてください。
サロンケアで押さえたい塗布ポイント
- シャンプー後は、プライマー1が薄まりすぎないようしっかりタオルドライする
- プライマー1は全体へムラなくなじませる
- インナーリペア2は、毛先や明るくなっている部分などダメージ部を中心に塗布する
- シールド3は全体を包むようになじませる
- 各剤の間では流さず、3剤を重ねた後に十分すすぐ
- ミディアムの標準使用量は各12mL / gを基準に、長さ・毛量・ダメージ分布で調整する
ダメージの強い部分だけに意識が向くと、塗布量が毛先へ偏りすぎることがあります。
全体のハリコシとまとまりを見ながら、各ステップの役割に合わせて塗り分けることが重要です。
ラデュラ ラメラについてよくある質問
ラデュラ ラメラは、どのような髪に向いていますか?
ダメージ毛用として、カラーやパーマなどで傷んだ髪に補修成分が浸透し、ハリコシとつるんとした指通りを与える設計としています。
特に、ボリューム不足も気になる大人髪で、パサつき、広がり、ざらつき、引っ掛かりが重なっている場合に検討しやすいシリーズです。
ラメラ シャンプーだけでも使えますか?
単品でもシャンプーとして使用できますが、シリーズの中核であるBond - Fix Complexは、シャンプーのBond成分とリペアメントのFix成分を組み合わせる設計です。
ダメージケアシリーズの狙いを踏まえると、基本はラメラ リペアメントとの併用が分かりやすいでしょう。
ラデュラ ラメラは髪を重くしませんか?
リペアメントは脂質を補いながら、髪1本1本がしなやかにまとまり、さらさらとした指通りを目指した設計です。
また、Bond - Fix Complexによるハリコシ付与も組み合わされています。
ただし、実際の重さの感じ方は髪質・ダメージ・使用量で異なります。
細毛や根元がつぶれやすい場合は、毛先を中心に必要量から試すのがおすすめです。
ブリーチ毛にも使えますか?
ヘアカラーやパーマなどで傷んだ毛髪を対象とし、現在ブリーチをしている大人女性の増加も企画背景にあります。
ただし、ブリーチ回数や髪の強度によって状態は大きく異なります。
切れ毛などが見られる場合は、ホームケアだけで判断せず、施術履歴と毛髪状態を確認したうえでサロンケアや今後の施術計画を組み立ててください。
3ステップトリートメントは各工程で流しますか?
いいえ。
プライマー1、インナーリペア2、シールド3を順番に重ね、シールド 3までなじませた後にまとめてすすぎます。
「毛髪強化」とは、髪そのものが太くなるという意味ですか?
いいえ。
本シリーズでいう毛髪強化は、化粧品によって髪へハリコシを与えることです。
毛髪そのものが成長して太くなる、発毛するという意味ではありません。
まとめ|「ふんわり」と「つるん」を二者択一にしない大人髪ケア
ラデュラ ラメラ シリーズは、大人女性に起こりやすいボリューム不足と、カラー・パーマなどによる髪の傷みを同時に見つめたシリーズです。
ポイントは次の3つです。
- シャンプーのBond成分とリペアメントのFix成分が複合体を形成し、ハリコシを与える
- ナノカプセルCMCと加水分解ケラチン(カシミヤヤギ)でCMC補修に着目
- スクワラン、ラノリン、ホホバ種子油で脂質を補い、うるおいとツヤを与える
ホームケアでは、ラメラ シャンプーとラメラ リペアメントを組み合わせ、つるんとまとまり、ほどけるような指通りへ。
サロンでは、プライマー 、インナーリペア2、シールド3の3ステップで、補修・脂質補給・表面コートを順に行います。
「ボリュームはほしいけれど、毛先のダメージも気になる」という相談に対して、ふんわりか、しっとりかの二者択一ではなく、ハリコシと指通りを両立する選択肢として検討しやすいシリーズです。