ブリーチや高明度カラー、縮毛矯正、毎日のアイロン。
ヘアデザインの選択肢が広がる一方で、お客さまの髪には複数のダメージ要因が重なりやすくなっています。
ただし、必要なケアは全員同じではありません。
ダメージが気になっていても、細い髪には重さを残したくない方がいます。
反対に、乾燥しやすい硬毛や多毛では、軽い仕上がりだけでは物足りないこともあるでしょう。
ブリーチを繰り返した髪には、手触りだけでなく内部補修を意識した設計が求められます。
こうした違いに対応するため、プレックスとリペアを組み合わせ、髪質・ダメージ・好みの質感から選べるよう設計されたのが、ナプラの新ヘアケアブランド「REPTOR(リプター)」です。
本記事では、リペアライト・リペアリッチ・パワーリペアの違い、ホームケア3ステップ、3浴式サロントリートメントの特徴を、美容師・理容師向けに整理します。
REPTOR(リプター)とは
REPTOR(リプター)は、「確かな補修力」と「心地よい使用感」の両立を目指したサロン専売ヘアケアブランドです。
ブランド名に込められているのは、髪をいたわる「Repair」と、毎日のケアを心地よい時間にする「Relax」という2つの“Re”。
ダメージケアを機能だけで終わらせず、仕上がりの質感や香りまで含めて、お客さま一人ひとりに合わせることを重視しています。
取扱条件
REPTOR(リプター)の取り扱いには、ナプラサロン登録が必要です。
未登録の場合は、お問い合わせください。
構成は大きく分けて、ホームケアとサロンケアの2種類です。
| 区分 | 構成 | 選べるポイント |
| ホームケア | シャンプー、ヘアトリートメント、エッセンス | 軽さ、うるおい、高補修の3ライン |
| サロンケア | リペアミスト、リペアクリーム、リペアマスク | 3種類のマスクで仕上がりを調整 |
| オプション | リペアブースター | 補修感や持続性を高めたい施術に追加 |
ホームケアとサロンケアで選び方の軸が共通しているため、施術で整えた質感を、ご自宅で継続する提案につなげやすいことも特徴です。
リプターの軸は「プレックス」と「リペア」の融合
毛髪は、一度損傷すると生きた組織のように自然治癒するものではありません。
そのためヘアケアでは、失われた成分を補い、毛髪表面を整え、今ある髪を扱いやすい状態へ導くことが大切です。
REPTOR(リプター)は、毛髪内部の結合に着目した「プレックス」と、CMCやペプチドなどを用いた「リペア」を一つの設計に組み込んでいます。
コハク酸|毛髪内部の結合に着目したプレックス成分
コハク酸は、2つのカルボキシル基を持つジカルボン酸の一種です。
REPTOR(リプター)では、ケミカル施術で負担を受けた毛髪内部のケラチンタンパク質間をつなぐ、プレックス成分として採用されています。
単に表面をコーティングするだけではなく、内部構造を意識した補修設計の土台となる成分です。
ケラチンオイル|CMCを補い、まとまりを支える
ケラチンオイルは、イソステアロイル加水分解ケラチン(羊毛)のこと。
水溶性のケラチンに脂肪酸を組み合わせた油溶化ケラチンで、毛髪のCMC(細胞膜複合体)に似た構造を持ちます。
CMCは、水分保持や毛髪繊維同士の接着、キューティクル同士の接着に関わる部分です。
カラーやパーマなどでCMCが失われると、パサつき、うねり、切れ毛といった扱いにくさにつながります。
REPTOR(リプター)では、ケラチンオイルによってCMCを補うことを意識しています。
発酵ヘーゼルナッツ油|ホームケアのなじみやすさを支える
ホームケアには、ヘーゼルナッツ種子油と発酵由来成分を組み合わせた「メタオイル・ヘーゼルナッツ」を配合。
エモリエント成分として、乾燥した髪へうるおいを与え、ほかの機能性成分をなじませやすくする処方です。
プレックスだけに偏ると、髪質や配合量によっては硬さを感じることがあります。
油分、保湿成分、ペプチドを組み合わせることで、補修感と手触りのバランスを取っている点がREPTOR(リプター)の設計思想です。
ホームケアは「洗う・整える・守る」の3ステップ
3ラインとも、毎日のケアはシャンプー、ヘアトリートメント、エッセンスの3ステップです。
それぞれに異なる役割があり、同じラインでそろえることで、洗浄からドライ前の保護まで一貫したケアができます。
1. シャンプー|洗いながら頭皮と髪の土台を整える
シャンプーは、豊かな泡立ちと滑らかな指通りを意識した設計。
頭皮と髪を洗浄しながら、弱酸性の状態へ整え、ダメージケア成分を補います。
共通成分として、頭皮コンディショニング成分のカプリロイルグリシン、保湿成分のカタラーゼ、補修成分のアミノエチルチオコハク酸ジアンモニウム(トステア)を配合しています。
2. ヘアトリートメント|補修成分を補い、髪表面を整える
ヘアトリートメントは、プレックス成分と各ライン固有のペプチドを補い、毛髪表面の疎水性を整える工程です。
ジグルコシル没食子酸(DGA)が毛髪表面のコンディションを整え、ナノ化したγ - ドコサラクトンがドライヤーなどの熱を利用した補修を支えます。
3. エッセンス|ドライヤーやアイロン前に髪を守る
洗い流さないエッセンスには、ヒートプロテクト成分と熱反応型の補修成分を配合。
ドライヤーやヘアアイロンを使う前に塗布し、熱を避けるだけでなく、毎日のスタイリング工程を補修ケアに生かします。
3ラインの違いを比較
リプターの3ラインは、ダメージの大きさだけでなく、髪の太さ、毛量、乾燥、求める重さまで含めて選ぶことがポイントです。
| ライン | 仕上がり | 主な対象 | 特徴的な処方 | 香り |
| リペアライト | さらさら、軽やか、ふんわり | 細毛・軟毛、重くなりやすい髪、絡まりや枝毛が気になる髪 | ミルク・シルク系ペプチド、ミリストイルプルラン | フローラル & ウッディ |
| リペアリッチ | しっとり、やわらか、まとまり | 硬毛・多毛・くせ毛、乾燥して広がる髪 | 3Dヒアルロン酸、エンドウ・ケラチン・コラーゲン系ペプチド | カシス & アンバー |
| パワーリペア | 高補修、ハリ・弾力、しなやか | ブリーチ毛、ハイダメージ毛、切れ毛やごわつきが気になる髪 | 3種類のプレックス、羽毛ケラチン・コラーゲン・ゴマ系ペプチド | スパイシー & ベリー |
リペアライト|細毛・軟毛を重くしにくいツヤサラ設計
リペアライトは、補修したいけれど、しっとり系のケアでは髪が重く見えやすい方に向くラインです。
ミリストイルプルランが疎水性の被膜で毛髪表面を保護。
浸透型ミルクペプチド、吸着型シルクペプチド、熱反応型シルクペプチドを組み合わせ、表面は軽やかに、内部にはうるおいを感じられる仕上がりを目指します。
エッセンスはミストタイプ。
オイル特有の滑らかさを持たせながら、細い髪へ均一に塗布しやすい設計です。
リペアライトが合いやすいお客さま
- 細毛・軟毛で、根元や毛先を重く見せたくない
- ダメージケア製品を使うと、ベタつきやペタンとした質感が出やすい
- 絡まりや枝毛が気になる
- さらさらした指通りと、自然なふんわり感がほしい
リペアリッチ|乾燥、広がり、硬さをしっとりまとめる
リペアリッチは、乾燥による広がりや、硬毛・多毛・くせ毛のまとまりにくさが気になる方へ向くラインです。
分子量の異なるヒアルロン酸をカプセル化した「3Dヒアルロン酸」を配合。
さらに、浸透型エンドウペプチド、吸着型ケラチンペプチド、熱反応型コラーゲンペプチドを組み合わせ、髪の内部と表面からうるおいとまとまりを支えます。
エッセンスは、とろみのあるリッチなオイルタイプ。
乾燥しやすい中間から毛先へなじませることで、ツヤとまとまりを出しやすくします。
リペアリッチが合いやすいお客さま
- 硬毛・多毛で、髪が広がりやすい
- くせや乾燥で毛先がまとまりにくい
- 軽さよりも、うるおいとツヤを優先したい
- しっとりしても、ベタつきにくい仕上がりを求めている
パワーリペア|ブリーチ毛・ハイダメージ毛を集中的にケア
パワーリペアは、ブリーチや繰り返しのケミカル施術、熱によって大きな負担を受けた髪に向く高補修ラインです。
共通のプレックス成分に、ジマレイン酸プロピレンジアンモニウムを加えた3種類のプレックスを採用。
内部構造を意識した設計に、浸透型羽毛ケラチンペプチド、吸着型コラーゲンペプチド、熱反応型ゴマペプチドを組み合わせています。
エッセンスには3種類のプレックスに加え、疑似セラミドとして働くアミノCMCを配合。
高補修を目指しながら、プレックスケアで硬さが出すぎないよう、しなやかな質感との両立を図っています。
パワーリペアが合いやすいお客さま
- ブリーチや高明度カラーを繰り返している
- 切れ毛、枝毛、毛先の弾力低下が気になる
- ハイダメージにより、髪が硬くごわついている
- 手触りを整えるだけでなく、内部補修を意識したホームケアを続けたい
迷ったときの選び方|ダメージだけで決めない
3ラインを提案するときは、ダメージ履歴だけでなく、髪の太さと求める質感を一緒に確認します。
| カウンセリングで確認すること | 選び方の目安 |
| 細く、ケア剤で重くなりやすい | リペアライト |
| 太い・多い・乾燥して広がる | リペアリッチ |
| ブリーチ履歴が多く、切れ毛や弾力低下がある | パワーリペア |
| ダメージはあるが、軽い質感を優先したい | リペアライト |
| ダメージは中程度でも、しっとり感を優先したい | リペアリッチ |
| 根元は細く、毛先だけハイダメージ | 根元は軽く、毛先はパワーリペアなど部分使いも検討 |
「ブリーチ毛だから必ずパワーリペア」と決めつけるのではなく、毛量、軟らかさ、現在の残留感、日常のスタイリングまで見て判断することが大切です。
サロンケアは3浴式|内部補修から質感調整まで段階的に行う
サロンケアは、1stのリペアミスト、2ndのリペアクリーム、3rdのリペアマスクを順に重ねる3浴式です。
最後のマスクを3種類から選ぶことで、施術工程を大きく変えずに仕上がりを調整できます。
| 工程 | 使用アイテム | 主な役割 |
| 1st | リペアミスト | 2種類のベースプレックスと低 ~ 中分子ケラチンを補い、内部補修の土台をつくる |
| 2nd | リペアクリーム | 2種類のプレックスを追加し、計4種類で内部構造を補強。1stで補った成分を定着させる |
| 3rd | リペアマスク | 髪表面を整え、補修成分を閉じ込めながら、軽さ・うるおい・高補修の質感を選ぶ |
| 追加 | リペアブースター | 3rdへ使用直前に混ぜ、補修感と持続性を高める |
1st リペアミスト|内部補修の土台をつくる
1stには、コハク酸とトステアの2種類のベースプレックス、ケラチンオイル、羽毛・カシミヤヤギ由来の加水分解ケラチンなどを配合しています。
専用フォーマーで泡状にするため、毛髪へ広げやすく、必要な部分へ均一になじませやすいことも特徴です。
アルコールを使用せず、カラー後の褪色にも配慮した設計になっています。
2nd リペアクリーム|4種類のプレックスで補強する
2ndでは、1stのコハク酸とトステアに、ジマレイン酸シスタミンとレブリン酸を追加。
合計4種類のプレックス成分を用いて、毛髪内部の複雑な結合を意識した補修を行います。
クリーム剤形で毛髪へ密着させながら、1stで補給したケラチンやCMC成分をとどめる工程です。
3rd リペアマスク|求める質感から3種類を選ぶ
3rdは、リペアライトマスク、リペアリッチマスク、パワーリペアマスクの3種類です。
- リペアライトマスク:軽やかでさらさらした質感
- リペアリッチマスク:うるおいとまとまりを重視した質感
- パワーリペアマスク:ハイダメージ部分の補修感を重視した質感
ホームケアと同じ選び方ができるため、「サロンでリッチマスクを使用したから、自宅でもリペアリッチを続ける」といった説明がしやすくなります。
リペアブースター|使う直前に混ぜる“生トリートメント”
リペアブースターは、3rdのリペアマスクへ使用直前に混ぜるオプションです。
マスクの水分と反応する成分を含むため、事前に混ぜ置きせず、その場で調合します。
使用量は1 ~ 3プッシュが目安です。
量が多すぎると重さやベタつきにつながることがあるため、毛量、長さ、ダメージレベル、選ぶマスクに合わせて調整します。
ブースターの単独塗布ではなく、必ず指定のマスクへ混ぜて使用してください。
基本のサロン施術工程
- プレシャンプー後、水分を適切に調整する
- リペアミストを中間から毛先へ中心に塗布する
- リペアクリームを同じ部分へ重ねる
- 髪質に合わせたリペアマスクを選ぶ
- 必要に応じて、マスクへリペアブースターを1~3プッシュ混ぜる
- 塗布後になじませ、軽く乳化して流す
- ドライし、熱反応型成分を生かして仕上げる
施術では、根元から毛先まで同じ量を塗るのではなく、ダメージが大きい中間から毛先を中心に塗布します。
細毛の根元付近へ重いマスクやブースターを多く使うと、仕上がりが沈みやすくなるため注意が必要です。
サロンメニューへ取り入れるメリット
仕上がりを3種類から選べる
「補修力が高いほど重い」という一方向の設計ではなく、軽さ、うるおい、高補修から仕上がりを選べます。
ダメージケアはしたいものの、ふんわり感を失いたくない細毛のお客さまにも提案しやすい構成です。
カウンセリングの軸を統一しやすい
ホームケアとサロンケアで、ライト・リッチ・パワーという共通の軸を使用できます。
スタッフ間で提案基準をそろえやすく、施術後の店販へ自然につなげられます。
施術時間や客単価に合わせて組み立てやすい
基本は3浴式で、より高いケアニーズにはブースターや工程の追加を検討できます。
すべてのお客さまへ同じ最上位メニューを勧めるのではなく、髪の状態と予算、滞在時間に合わせて提案できることが強みです。
香りまで含めて提案できる
3ラインは、それぞれ異なるフレグランスを採用しています。
仕上がりだけで迷う場合は、香りの好みも選択材料にできます。
香りの感じ方には個人差があります。
店販では、可能であれば香りと仕上がりの両方を店頭で確認してもらうと、購入後のミスマッチを減らせます。
店販につなげるカウンセリング例
REPTOR(リプター)は、成分名を並べるよりも、「現在の悩み」と「ほしい仕上がり」の2軸で説明すると伝わりやすくなります。
細毛でダメージが気になるお客さま
補修力はほしいけれど、しっとり系だとペタンとしやすい髪ですね。
軽い被膜とシルク系の補修成分を組み合わせたリペアライトなら、指通りを整えながら、ふんわり感も残しやすいです。
硬毛・多毛で広がるお客さま
ダメージだけでなく、乾燥による広がりも大きい状態です。
ヒアルロン酸と保湿系ペプチドを組み合わせたリペアリッチで、うるおいとまとまりを優先しましょう。
ブリーチを繰り返しているお客さま
毛先に切れやすさと弾力低下があるため、プレックスとケラチンを重ねたパワーリペアが合いそうです。
サロンケアだけで終わらせず、シャンプー、トリートメント、ドライ前のエッセンスまで続けると、毎日の熱や摩擦からも髪を守りやすくなります。
根元と毛先で状態が違うお客さま
根元は細くて重くなりやすい一方、毛先はブリーチでダメージが進んでいます。
全体を重いラインにせず、軽いラインを基本にして、毛先だけパワーリペアのエッセンスを使う方法も検討できます。
商品ラインナップ・容量
ホームケア
| 商品 | 容量 |
| リプター p リペアライト / リペアリッチ / パワーリペア シャンプー | 各300mL |
| 同 シャンプー リフィル(専用ボトル付) | 各1,000mL |
| リプター p リペアライト / リペアリッチ / パワーリペア ヘアトリートメント | 各200g |
| 同 ヘアトリートメント リフィル(専用ボトル付) | 各1,000g |
| リプター p リペアライト / リペアリッチ / パワーリペア エッセンス | 各120mL |
サロンケア
| 商品 | 容量 |
| リプター p システムトリートメント リペアミスト | 600mL(リフィル) |
| リペアミスト専用フォーマー | - |
| リプター p システムトリートメント リペアクリーム | 1,000g(リフィル) |
| リペアライト / リペアリッチ / パワーリペア マスク | 各1,000g(リフィル) |
| リプター p リペアブースター | 100mL |
まとめ|髪の状態と求める質感を一緒に選べるヘアケア
REPTOR(リプター)は、プレックスとリペアを組み合わせながら、軽さ、うるおい、高補修という3つの仕上がりから選べるヘアケアブランドです。
- 細毛・軟毛で軽さを残したいなら「リペアライト」
- 硬毛・多毛・乾燥による広がりには「リペアリッチ」
- ブリーチ毛やハイダメージ毛には「パワーリペア」
サロンケアも同じ3軸で選べるため、施術とホームケアの説明をつなげやすく、お客さまごとの提案を組み立てやすいシリーズです。
ダメージレベルだけで決めず、髪の太さ、毛量、施術履歴、普段のアイロン温度、求める重さまで確認し、その方に合う組み合わせを提案しましょう。
取扱条件
REPTOR(リプター)の取り扱いには、ナプラサロン登録が必要です。
未登録の場合は、お問い合わせください。