透明感たっぷりの暗めミルクティーベージュ レシピ〈タマリス／フローム〉

手順

1. 

   Before
   今回のモデルは、3回ブリーチ歴があるハイトーン毛。
   もともとはインナーカラーを楽しまれていましたが、現在は全体をブリーチし、3ヶ月に1回のペースでブリーチ＆カラーを繰り返し、暗染めもされています。

2. 

   Before
   髪質は細すぎず太すぎない中間質で、日常的にアイロンは軽めに使用するとのこと。

3. 

   ブリーチ レシピ
   既に中間〜毛先に3回分のブリーチ履歴があるため、今回はダメージコントロールを最優先し、根元ブリーチのみでベースを整えました。
   フロームブリーチ（ox6% 1.8倍）。
   
   ブリーチ ポイント
   一般的には2倍で調合するケースも多いですが、今回は1.8倍に設定することで薬剤の硬さが出て、塗布しやすく、オーバーラップリスクを低減。
   さらにリフトスピードも向上し、中間〜毛先との明度差を効率よく埋められるメリットがあります。

4. 

   ブリーチ後の状態

5. 

   ブリーチ後の状態

6. 

   カラーレシピ
   オンカラー （Beige8：Beige10：Brown8：F/Sheer）＋ Burgundy ＋ Mimosa Yellow
   ＝（３：２：３：２）＋2% ＋1%（ox3% 等倍）

7. 

   After
   ベージュ単体で攻めすぎると、「根元が淡く入りにくい」「中間〜毛先は補色が効きすぎてくすみすぎる」「時間が経つと、色の差やムラが目立ちやすい」などのトラブルが起こりやすい。
   → そこでブラウンをベースにミックス。
   
   ブラウンに含まれる補色が根元の黄みを自然にカバーし、色落ち時も全体のなじみ感がキープされるように設計しています。

8. 

   After
   「明るさ」を狙うなら10レベル選定も可能ですが、今回は色持ちと質感を重視し、8レベルで設定しました。
   
   加えてシアー（透明感）を加えることで手触りが柔らかくなり、根元〜毛先のカラー差が出にくく、色落ち後も自然な抜け感が楽しめるよう設計しています。
   アイロンを使用するライフスタイルにも馴染みやすく、退色後も魅力的な色味が続くのがポイントです。

9. 

   After
   褪色してもキレイなヘアカラーは、お客様の満足度とリピート率に直結します。
   “色持ち”と“透明感”、“なじみ感”を両立させたいときに、
   このベージュ×ブラウン設計はぜひ試してみてください。