縮毛矯正やデジタルパーマでは、1剤の選定やアイロンワークに意識が向きがちです。
しかし、施術でつくった形を整えるうえで、2剤による酸化は省略できない重要な工程です。
パーマ2剤は1剤で還元されたシスチン(S - S)結合を酸化し、再結合させる役割を担います。
ブロム酸ナトリウムと過酸化水素水では反応の特徴が異なるため、目的に合った2剤選定と、製品ごとに定められた放置時間の管理が必要です。
そこでsins(シンズ)が提案するのが、縮毛矯正・デジタルパーマ用のブロム酸2液「2nd BOND」です。
酸化反応を担うだけでなく、毛髪内部の補修、表面のなめらかさ、薬剤臭のケアまで見据えた成分を配合。
「2液でも質感づくりまでこだわりたい」という美容師様のために設計されています。
この記事では、2nd BONDの基本仕様、7つの特徴成分、使用方法、導入前に確認したいポイントを詳しく解説します。
sins 2nd BONDはどんなアイテム?
2nd BONDは、縮毛矯正またはデジタルパーマの2剤工程で使用するブロム酸タイプの酸化剤です。
| 項目 | 内容 |
| 商品名 | sins STRAIGHT & PERM 2nd BOND |
| 商品区分 | ブロム酸2液(酸化剤) |
| 用途 | 縮毛矯正・デジタルパーマの酸化工程 |
| 内容量 | 1,000g |
| pH | 5.5 |
| ブロム酸Na濃度 | 10% |
| 放置時間の目安 | 約10分。毛髪の状態に合わせて調整 |
| 特徴成分 | メドウラクトン、銅クロロフィリン、カキタンニン、レブリン酸、グリオキシル酸誘導体、トステア、ジマレイン酸誘導体 |
製品の軸は、「酸化だけで終わらせない、質感まで設計」という考え方です。
毛髪内部、酸化反応、毛髪表面、薬剤臭という4つのポイントに対し、それぞれ役割の異なる成分を組み合わせています。
2剤を単なる最終処理としてではなく、施術品質を整える工程として見直したいサロン様に適した設計です。
なぜ縮毛矯正・デジタルパーマでは2剤が重要なのか
1剤で還元した結合を酸化して整える工程だから
縮毛矯正やパーマでは、1剤の還元作用によって毛髪内のシスチン結合へ働きかけ、髪の形を変えやすい状態にします。
その後、2剤の酸化作用によって結合を再び整え、つくった形を定着させていきます。
つまり2剤は、施術の最後に形式的につけるものではありません。
1剤選定や熱処理と同様に、狙った仕上がりへ近づけるための大切な工程です。
塗布ムラを抑えることも重要
2剤を使っていても、塗布に偏りがあれば毛髪全体へ均一に行き渡りにくくなります。
成分設計だけに頼るのではなく、ブロッキングや塗布量を確認しながら、必要な部分へ均一になじませる操作が欠かせません。
ブロム酸2液は製品ごとの時間管理が必要
ブロム酸ナトリウムは、過酸化水素水と比べて一般に反応時間を確保するタイプの酸化成分です。
ただし、必要な放置時間は濃度やpH、剤型、処方によって異なります。
一般的なブロム酸2液の目安をそのまま2nd BONDへ当てはめず、2nd BONDでは「約10分」を基準に、毛髪の状態に合わせて調整してください。
2nd BONDの5つの特徴
1.pH5.5・ブロム酸Na濃度10%の基本設計
2nd BONDは、pH5.5、ブロム酸Na濃度10%です。
2.銅クロロフィリンで酸化反応をサポート
銅クロロフィリンを「酸化反応をサポート」する成分として配合。
2剤の基本的な役割を支えながら、ムラの少ない仕上がりを目指す設計です。
3.3つの成分で毛髪内部の補修と結合補強を考える
結合補強と毛髪補修を担う、グリオキシル酸誘導体、ジマレイン酸誘導体、トステアを配合。
縮毛矯正やデジタルパーマでは熱工程を伴うため、仕上がりの形だけでなく、毛先のハリ・コシや手触りまで整えたい場面があります。
2nd BONDは2剤工程に補修設計を組み込み、施術の終盤まで質感を追求しやすくしています。
4.メドウラクトンとレブリン酸で表面をなめらかに
「熱で補修・なめらかな質感」を担う、メドウラクトンとレブリン酸を配合。
とくにメドウラクトンは、熱によって毛髪ケラチンのアミノ基と結合する性質がある成分です。
毛先の感触を整え、指通りのよい仕上がりを目指す2nd BONDの処方コンセプトを支えます。
5.カキタンニンで気になる薬剤臭をケア
縮毛矯正やパーマ後は、仕上がりだけでなく残臭もお客さまの印象を左右します。
2nd BONDは、毛髪全体の薬剤臭をケアする目的でカキタンニンを配合しています。
カキタンニンは、においへのアプローチに用いられる成分です。
2剤工程に組み込むことで、施術後の気になるにおいまで見据えた設計になっています。
7つの特徴成分はどこに働きかける?
2nd BONDは、特徴成分をただ数多く配合するのではなく、毛髪内部・酸化反応・毛髪表面・毛髪全体という役割に分けて設計しています。
| 着目する部分・工程 | 特徴成分 | 役割 |
| 毛髪内部 | グリオキシル酸誘導体 | 結合補強・毛髪補修 |
| 毛髪内部 | ジマレイン酸誘導体 | 結合補強・毛髪補修 |
| 毛髪内部 | トステア | 結合補強・毛髪補修 |
| 酸化反応 | 銅クロロフィリン | 酸化反応をサポート |
| 毛髪表面 | メドウラクトン | 熱を生かした補修・なめらかな質感 |
| 毛髪表面 | レブリン酸 | 熱を生かした補修・なめらかな質感 |
| 毛髪全体 | カキタンニン | 薬剤臭をケア |
この4方向の設計により、2nd BONDは次の5点を目指します。
- 熱ダメージを受けた毛髪の補修
- 酸化反応を支え、ムラの少ない仕上がりへ導くこと
- 施術後に気になる薬剤臭のケア
- 毛先の感触をなめらかに整えること
- ハリ・コシと仕上がりの持続性を支えること
2nd BONDの使い方|4ステップ
STEP 1.縮毛矯正またはデジタルパーマの酸化剤として使用する
1剤処理や中間工程、アイロン・加温工程など、採用している施術システムに沿って進め、2剤工程で2nd BONDを使用します。
STEP 2.ムラのないよう、しっかり塗布する
髪の重なりや毛量を確認し、必要な部分へ均一になじませます。
とくに毛先や内側など、塗布が不足しやすい部分を目視しながら進めましょう。
STEP 3.約10分放置する
放置時間の目安は約10分です。
毛髪の状態に合わせて調整します。
「ブロム酸だから一律に15分」 「濃度が高いから短時間でよい」といった判断はせず、2nd BONDに指定された目安を基準にしてください。
STEP 4.よく洗い流す
放置後は、薬剤が残らないよう十分に洗い流します。
その後の処理や仕上げは、サロンで採用している施術マニュアルに沿って行ってください。
一般的なブロム酸2液との違いは?
一般的なブロム酸2液も、酸化剤として結合を再び整えることが基本的な役割です。
2nd BONDの違いは、その酸化工程に「補修」 「なめらかな質感」 「残臭ケア」という視点を重ねている点にあります。
| 比較する視点 | 一般的なブロム酸2液の基本的な役割 | 2nd BONDの設計 |
| 酸化 | 1剤で還元された結合を酸化して整える | ブロム酸Naに加え、銅クロロフィリンで酸化反応をサポート |
| 毛髪内部 | 製品ごとの処方により異なる | 3つの特徴成分で結合補強・毛髪補修を考える |
| 毛髪表面 | 製品ごとの処方により異なる | メドウラクトンとレブリン酸でなめらかな感触へ |
| 施術後のにおい | 製品ごとの処方により異なる | カキタンニンで薬剤臭をケア |
「酸化力が高いから優れている」 「濃度が高いほどダメージが少ない」といった単純な比較はできません。
2nd BONDは、数値上の強さだけで選ぶ製品ではなく、2剤工程にも質感設計を求めるサロンのための選択肢と考えるとよいでしょう。
2nd BONDが向いているサロン・美容師
2剤工程を仕上がりづくりの一部として見直したい
1剤やアイロン操作だけでなく、2剤塗布から水洗まで含めて施術品質を整えたい美容師に向いています。
使用工程自体はシンプルなので、既存オペレーションのどこへ組み込むかも整理しやすいでしょう。
縮毛矯正・デジタルパーマの熱ダメージに配慮したい
2nd BONDは、毛髪内部の補修成分と、熱を生かして表面の感触を整える成分を組み合わせています。
熱履歴のある毛先のなめらかさ、ハリ・コシまで考えたい施術と相性のよい設計です。
施術後の薬剤臭まで含めて顧客体験を整えたい
仕上がりがきれいでも、残臭が気になればお客さまの満足度に影響することがあります。
カキタンニンを配合した2nd BONDなら、酸化工程と同時に薬剤臭へ配慮した提案が可能です。
sinsのストレート施術をシステムで考えたい
sinsには、ストレート剤のほか、前処理・中間処理・後処理に使える業務用品が展開されています。
すでにsinsを使用しているサロンでは、2nd BONDをどの工程へ加えるかイメージしやすいでしょう。
既存ラインの特徴は、REVO+の「sins新ラインナップ7選」でも確認できます。
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まとめ|2剤工程から仕上がりの完成度を考える
sins 2nd BONDは、縮毛矯正・デジタルパーマで使用するpH5.5、ブロム酸Na濃度10%のブロム酸2液です。
酸化剤としての役割に加え、毛髪内部の結合補強・補修、表面のなめらかな感触、薬剤臭のケアまで考えた7つの特徴成分を配合。
2剤を「形を定着させるだけの工程」ではなく、「仕上がりの質感を整える工程」として捉え直せるアイテムです。
1剤の選定や熱操作にこだわるからこそ、最後の酸化工程まで妥協したくない。
そんな美容師・サロンは、2nd BONDを施術設計の選択肢に加えてみてはいかがでしょうか。